*こちらでは色付きのモールドを使ってUVレジンでパーツを作った場合の実験結果を紹介しています。
色付きのモールドは通光性がないため、基本的にはUVレジンは使えません。
ただ、実験してみた結果、厚みが少なく、複雑な形のものでなければ、複数回に分けてUVレジンを流し入れる事によって硬化させることができました。
よかったら参考にしてみてください。
(あくまで個人のやり方・感想です。実際には作り方等によって結果に差が出ることがあると思います。一つの参考例としてご覧ください。)
*UVレジンは「太陽の雫 ハードタイプ」を使用しています。
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1回目はこちらのアルファベット型(通光性なし)を使いました。

まずは型の厚み半分くらいまでUVレジン液を入れ、UVライトを使って硬化させ、完全に硬化したら、再度レジン液を流し込み、UVライトを使って硬化させました。
完全に硬化したら型から外し、裏側(下になっていた面)もしっかり硬化させます。
完成品がこちらです。↓

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次に、こちらの厚み1cm程度の惑星型のモールドと鳥かごのモールドでもUVレジンを使ってパーツを作ってみました。
(惑星のモールドはパッとみドラえもんの鈴に見えます…)

今回は厚みがあるので3回に分けてレジンを入れ、UVライトを使って硬化させました。
型から取り出して裏側も1回、照射させ完全に硬化させました。
そしてできたのがこちらです。

鳥の方は気泡が入ってしまってますが…
型やレジンのせいではなく、私の作り方が下手なせいです…
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次はちょっと細かい作りのフレーム型のモールドを使ってみます。
細かい部分が多いので、1回目のレジンを入れた後、モールドを指で広げて細部までレジン液をいきわたらせます。
1回目照射後です。
硬化具合を分かり易くするために、モールドを広げてみます。
型の下の部分を見ていただくと硬化している事が分かります。
(空気が入ったりして汚くなってしまいますので、作品を作る際は絶対やらないでください。)
その後、さらに2回、レジン液を入れて硬化させます。
2回目以降は目打ちを使って、細かい部分にレジンがいきわたるようにしました。
モールドからパーツを外すと、下になっていた面がべたべたしているため、下になっていた面を上にしてUVライトを照射させます。
完成品がこちらです。
1回目の照射後に硬化具合を分かり易くするために、モールドを広げたりしたため若干吸気が入ってしまいましたが、細部まで硬化させることができました。
糸通し穴部分(カン部分)もきれいにできました。
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失敗例
細かなつくりの薔薇のモールドでもやってみましたが、厚みがある事に加え、表面からのみでは花弁部分などの入り組んだ、細部にまで照射をする事ができずうまくいきませんでした。
照射が行き届かない花弁部分が欠けているのが分かります。
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*実験結果とまとめ*
通行性のない型の場合、通光性のある型と違って、パーツを型にいれたまま底部分を照射する事ができないため、型から外した段階では下になっていた面がべたべたしています。
そのため、どうしても一旦型から外して下になっていた面を照射させ硬化させる必要があります。
厚みの少ない型であっても、通光性のないモールドの場合は複数回に分けてUVレジンを硬化させた方がいいと思います。
今回はアルファベット型の時以外は着色等をしませんでしたが、色付きレジン液を使う場合は硬化がしにくくなると思います。
入り組んだ形や細かな形のモールドは照射がいきわたらない部分が硬化しない。
以上、参考にしていただければと思います。